京都の河原町に丸善が復活しました。
「古き良き本屋さん」そんな印象が丸善にはあるものの、
どうも最近新しくできる大型書店は味気なく、
新しくなってはじめて足を踏み入れるときは
あまりがっかりしないように
「あの頃とはもう時代が違うんだ。」
と自分に言い聞かせつつ足を踏み入れましたが、
一角には高級万年筆などの文房具があり、
売り場内にあるカフェにもメニューにレトロ感があり、
すこしほっとしました。
そして、京都の丸善と言えば梶井基次郎の「檸檬」。
その小説の舞台となった本屋です。
レモンは文学作品ではよくモチーフになっていたりします。
高村光太郎の「レモン哀歌」もそうです。
妻の最期をしたためた詩でどちらの作品も
死と対比するものとして生命観溢れるレモンが登場し
言葉に出来ない様々なニュアンスが描かれているように
思います。
10月5日はレモンの日。
高村光太郎の妻智恵子の命日にちなんでいるそうです。
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